妻名義の住宅ローン控除に潜む落とし穴

お金

こんにちは!「リノベで叶える快適空間」管理人のゆえです。

我が家は実は妻名義で住宅ローンを借りているのですが、住宅ローン控除で本当に思わぬ事態に遭遇してしまいました。

今回は妻名義で住宅ローンを借りて、住宅ローン控除を受けようとしている方に向けて、私の失敗体験談をリアルにお話ししたいと思います。

なぜ妻名義でローンを組むことになったのか、その背景については過去記事で詳しくお話ししているので、興味のある方はぜひそちらもチェックしてみてくださいね!

住宅ローン控除とは…

まずは基本から。住宅ローン控除とは、簡単に説明すると「年末時の住宅ローン残高に応じて所得税が控除される制度」です。マイホームを購入した人にとってはとても嬉しい制度で、年間で数十万円もの減税効果があることも珍しくありません。

ただし、対象となるローンや住宅の条件がいくつかありますので、受けようと思っている方は事前にしっかりとチェックしておくことをおすすめします。

思わぬ落とし穴に気づいた瞬間

住宅ローン控除は、前述のとおり所得税が減税される制度です。つまり、収入があって所得税を支払っていることが大前提なんです。借入金額によってはすべて控除しきれない可能性もありますが、その場合は住民税からも控除されるので、基本的にはしっかりと恩恵を受けられる制度です。

でも、ここで女性特有の大きな問題が発生します。

女性の一大イベントである産休・育休中は、収入が激減するんです。いや、人によっては完全にゼロになります。

みなさんもうおわかりですよね。下手したら、せっかくの住宅ローン控除が全く受けられない可能性があるんです!

実際に私はこれで1年分まるっと控除が受けられませんでした。本当にもったいないことをしました…。

私の失敗談:14万円を逃した1年間

具体的な状況をお話しします。私は年末から産休に入り、1月末に出産、そして子どもが1歳2か月になる4月に職場復帰しました。

1月から12月の収入で税金は計算されるため、私の場合は丸々1年間収入がゼロだったんです。

所得税がゼロということは、住宅ローン控除で還付してもらう税金もゼロ。

つまり、控除の恩恵を全く受けることができませんでした。

我が家は中古住宅を購入したのですが、当時の減税条件では控除の上限金額が年間14万円でした。14万円ですよ!家計にとってはめちゃくちゃ大きな金額です。この14万円をまるまる逃してしまったと思うと、今でも悔しい気持ちでいっぱいです。

タイミング次第では救われることも

ただし、同じように産休・育休を取っていても、タイミング次第では完全にゼロにならない人もいます。

例えば、5月から産休に入って翌年の9月に職場復帰した場合はどうでしょうか。休職前の1~4月分の収入があり、さらに復帰後の9~12月分の収入もありますよね。

この期間の収入総額によっては、住宅ローン控除を思った通り受けられる可能性があります。ただし、これもその人の年収や働き方によって大きく左右されるので、一概にどちらが得かは判断が難しいのが現実です。

時短勤務も要注意ポイント

産休・育休だけが問題ではありません。職場復帰後に時短勤務を選択する方も多いと思いますが、これも住宅ローン控除に影響してくる可能性があります。

時短勤務になると当然ながら収入は減少します。フルタイムで働いていた頃と比べて所得税額も少なくなるため、住宅ローン控除の上限額まで使い切れない「控除枠余り」が発生する可能性があります。

この控除枠は年度ごとにリセットされるため、繰り越すことはできません。つまり、使えなかった分はそのまま損失となってしまいます。

女性が住宅ローンを組む際の重要な判断ポイント

これが、女性が住宅ローンを組む際の大きな落とし穴です。

男性でも女性でも住宅ローンを借りる条件や審査基準はそれほど変わらないかもしれませんが、将来的なライフイベントを考慮すると、話は大きく変わってきます。

産休・育休、そして復帰後の働き方を含めて長期的に考えた場合、住宅ローン控除の制度をフルに活用するのであれば、夫名義でローンを組む方がトータルでお得になる可能性が高いのかもしれません。

これから住宅購入を検討される方へ

もしあなたが妻名義での住宅ローンを検討していて、将来的に産休・育休や時短勤務を考えているなら、ぜひこの点も含めて検討してみてください。

住宅ローンの名義は一度決めると簡単には変更できませんし、住宅ローン控除は最大13年間という長期間にわたる制度です。私のように後から「しまった!」と気づいても、時すでに遅しということになりかねません。

夫婦でしっかりと話し合い、それぞれのキャリアプランやライフプランを考慮して、最適な選択をしてくださいね。

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